Business事業紹介

事業コンセプトOur Business Concept

製販一体統合でムダのない
サプライチェーンマネジメント
消費者ニーズへの迅速な対応を追求。

「原材料起点」の商品開発で
持続可能なサプライチェーンを実現

当社は製販一体、垂直統合型のビジネスモデルとして、「食のSPA」(製造小売業)をめざしています。
「食のSPA」とは、商品企画に基づく原材料調達に始まり、セントラルキッチンでの加工・製造、物流、そして販売に至る一連の流れを総合的に管理するもの。
当社はSCM(サプライチェーン・マネジメント)とMD(マーチャンダイジング)の統合で、原材料を起点とした多彩な商品・調味料等を開発、グループの内外に販売します。
「原材料をムダなく使い、お客様のニーズにかなったおいしい商品に仕上げる」ことを究極まで追求しています。

ビジョン「食のSPA」についてOur Vision

一般に「食のSPA」とは製販垂直統合によりSCMのムダを排除するとともに、お客様のニーズにも迅速に対応できるビジネスモデル、と言えます。
コロワイドMDは、グループのマーチャンダイジングを統括する立場から、製造、販売のみならず、商品企画、原材料調達、物流、そしてプロモーションまでの一気通貫を志向しているコロワイドグループのSPA化を牽引します。
そして、サステナブル(持続可能)な事業の運営と企業価値の向上に資するため、フードビジネスを通じた社会課題の解決をめざしてまいります。

ビジョン「食のSPA」

主な取り組みOur Initiatives

Case1.

リサイクルモデルの構築

食品残さを回収、バイオガス発電により再エネ化、建設資材へのリサイクルも

2023年11月、神奈川セントラルキッチン(CK)において、食材加工過程で排出される食品由来の廃棄物(=食品残さ)をメタン発酵処理、バイオガス発電による再生可能エネルギーへと転換するとともに、メタン発酵処理後の残さを建築用のセメント製品としてリサイクルする業務委託フローが実装されたことに伴い、グループ全10工場で‘食品リサイクル率100%’を達成しました。

Case2.

端材の活用

牛スジの端材を活用して商品開発、食品ロス削減へ

原材料をCKで加工する際、牛肉の端材を活用した新規メニューの提案にも取り組んでいます。
たとえば牛一頭のうち、カルビやハラミといった部位は焼肉店で使用しますが、ステーキ店では小さな部位の活用は難しいため、例えばハラミに近い可食部位を加工してハンバーグの材料にしたり、牛スジの端材を煮込み商品に使用するなど、おいしさとお得を両立した人気メニューとしてご提案しています。
今後、世界的な食資源の需給ひっ迫が想定されるなか、メニューや献立ありきの従来商品開発の手法を変えていくのが、当社のマーチャンダイジング改革の基本です。

牛スジの端材を「煮込み商品」へ転換→お得で「おいしく」お客様へ

Case3.

バリューチェーンでの連携

農産物サプライチェーンの最適化

当社は、気候変動、肥料価格の高騰、農業の担い手不足、更には物流2024年問題など、中長期的な農産物の事業環境の変化、サプライチェーンにおける諸課題に対応するため、農業生産法人と資本提携、一次産業への本格参入をしました。

事業内容Our Business Details

グループ全体の
マーチャンダイジングを俯瞰

コロワイドグループの各業態が、お客様ニーズにかなった商品を迅速、かつ適切な価格でご提供できるよう、当社はグループ全体のマーチャンダジングを俯瞰し、常にグループとしてのスケールメリットの発揮と異なる業態(フォーマット)間でのシナジーの創出を追求しています。
コロワイドMDが強みとする、お客様ニーズを迅速かつ柔軟に商品やサービスへと反映させるマーチャンダイジング手法は、他社店舗にない価値をグループ店舗にもたらします。今後もグループ全体の購買力の活用はもとより、内製化促進による価格競争力の維持、商品開発の迅速化、そして安全・安心な食品衛生管理の遵守により、お客様の体験価値とグループ利益の最大化を目指してまいります。

外食市場での競争により培った【効率的な拠点運営】→事業規模の拡大を狙う

給食事業の飛躍的拡大

コロワイドグループは、国内生産年齢人口の減少、超高齢化社会の進展、国民的な健康志向の高まりなどから、高齢者向けのフードサービスの市場は今後も拡大傾向が続くと捉えています。グループの強みであるMD機能とリーズナブルでおいしい高品質な食事提供サービスを活かすため、2020年1月の大手アパレル、大手食品メーカーの社員食堂を皮切りに事業所給食の受託運営を開始、これまで、官公庁の社食、総合大学の学食などへの受託実績を拡げています。

病院・介護施設を対象とした
給食事業領域への参入

現在【事業所・大学給食】→今後【事業所・大学給食は運営委託を拡大】+【病院給食・介護施設給食】( M&A機会を積極的に探索・グループインフラの活用による付加価値向上と効率化の実現)

フードサービスカンパニーとしての
優位性を活かした展開

「外食市場での競争により培ったメニュー開発や高い運営効率」・「セントラルキッチンを活用したミールキットによる調理効率の向上」・「外食コラボとのメニュー」

また、2024年4月には「外食と給食のノウハウを融合した新形態の給食事業の創造」を目的として、給食事業を展開する日本ゼネラルフード㈱と、合弁会社㈱ハートフルダイニングを設立し、今後も社会福祉施設などシニア向けのフードサービスを一段と強化していきます。多業態外食チェーンを手掛けるコロワイドグループならではの商品開発力、管理栄養士による献立監修等を背景に、バラエティ豊かなメニューの数々をお手軽な価格で提供しています。従来の給食に飽き足りない方々にあらためて“食べる喜び”を実感していただきたい。それが私たちの願いです。

事業領域Our Business Domain

サプライチェーンマネジメント
サプライチェーンマネジメントの図式
  • 原料調達持続可能な
    原材料調達へ

    全国64業態、2200超の店舗をカバーする商品開発部門の統合を目的として、原材料の共通化、歩留りの向上、食品廃棄ロス低減を推進する取り組みを行っています。また、原材料の持続可能な調達に向けて、農業生産法人への出資による農産物の安定調達、植物性食品(PBF)である「大豆ミート」の専用ライン増設も実施。水産部門においては陸上養殖魚の積極的な調達に加えてサーモンなどの自家陸上養殖も計画中です。

  • ミールキット 大豆ミートライン

    製造・加工国内工場の更なる
    機能進化

    「食の安全・安心の提供」は外食事業者としての基盤です。2023年10月には、当社のセントラルキッチン(CK)2施設を含む国内全工場にて、一般衛生管理のみならず、食中毒菌や異物混入などの危害要因を管理して食品安全を確保するために行う衛生管理手法である「HACCP(ハサップ)」の完全履行を目的とした、「JFS-B」の適合証明を取得を完了しました。今後もバリューチェーン全般における衛生管理と品質の追求はもとより、原材料に関する情報公開などを通じ、引き続きお客様の信頼に応えてまいります。

    • 安定したクオリティの維持
    • ミールキット導入による調理時間の短縮
      (電気・ガス・水道使用量削減)やごみの削減に寄与
    • 歩留まり向上、原価低減
    • HACCPに基づいた衛生管理規格のJFS-Bを取得
    • 工場機能再編による生産性の向上
    • 工場特性を生かした生産に特化するため生産アイテムの集約
    • 生産商品の移管、投資による製造最適化
    • 大豆ミートライン稼働
    • 主力5工場(神奈川、静岡、三保、長浜、栃木)太陽光発電設備導入
  • 物流国内2,200余の
    店舗をカバーする
    高密度な配送網

    2024年問題に備えた物流対策として物流拠点の集約(20⇒12拠点に縮小)、物流センターからの店舗への休配日増など、配送頻度の見直しにより、物流の効率化、持続可能な物流網の構築を進めます。
    また、外食産業を取り巻く事業環境の変化に対応した持続可能なサプライチェーンの構築に向け、ヤマト運輸株式会社とリードロジスティクスパートナー(LLP)協定を2022年3月に締結しました。この協定締結を機に、まずは主に「給食事業」を対象に、給食受託拠点に対する多頻度小口配送(≒宅配)の適用を開始しました。

    目指すサプライチェーンの全体像
    目指すサプレイチェーンの全体像図式
  • 販売・店舗

    地域別店舗分布及び
    セントラルキッチン網
    (2024年3月末現在)

    地域別店舗分布及びセントラルキッチン網の日本地図

    自社EC事業の開始

    当社はメーカー(食品製造事業者)としての商品開発、加工製造能力を活かし、BtoB、DtoC事業へ本格参入を行いました。2023 年 9 月、当社神奈川CKの製造産品を神奈川県横須賀市のふるさと納税返礼品として採用に、2023年10月には、「大戸屋ごはん処」「ステーキ宮」「シルスマリア」等のブランドショップを集めた「コロワイドオンラインショップ」を開設。引き続き自社による個人向けEC(電子商取引)の強化に取り組んでまいります。 コロワイドオンラインショップはこちら

    大戸屋冷凍惣菜各種
    シルスマリア生チョコレート
    はまやカレーの
    本格カレーキット
    ステーキ宮のたれ
  • 商品開発・計画/販売計画MD研究所の開設

    2022年10月から稼働開始したMD研究所ではグループ一括で調達する食材を起点とした各業態メニューの開発が行われており、コスト削減と品質向上の両立も実現しております。

    原材料の高騰・食材の調達難・人手不足・物流コストの上昇に対する取り組み・行動と得られる効果のそれぞれ具体例

「食」の安全・安心の徹底を追求Safety and Security

株式会社コロワイドMDは、「お客様に“楽しかった”“美味しかった”と喜ばれるために全力を尽くします」というグループ行動指針(コロワイドの約束)の第一項に基づき、商品の安全性と高い品質を最優先とし、これをお客様に安定的に提供し続けることにより、お客様から「安心だ」と信頼いただけるよう努めています。

  • 1【原材料】食品規格書システム

    食品規格書システム「eBASE」を導入し食品の基本情報に加えて、原材料情報、製造情報、包材表示情報などを細かく管理し使用する食材の選定を行っております。

  • 2【自社工場の運営基準】

    コロワイドMD が運営する4工場において、一般財団法人食品安全マネジメント協会が発行する「JFS-B規格」の認証の取得しました。
    安全な食品を消費者へお届けするためのマネジメントシステムを構築・運用をしております。

    jfsm JFS-B JFS-B23002663-00
  • 3【衛生管理体制】

    当社では厳格な衛生管理基準定め、衛生管理状態を定期的に確認しております。リスクの撤退排除により高水準の衛生管理体制を構築しております。